2023 株を振り返る
2022年5月ごろ、下落している相場に向き合うために色々考えて銘柄交換をした。結果的には良い効果を生まなかったが、それでもSP500はアウトパフォームできた。
その後いくつかウォッチを続けていたが、ほぼすべて下落を乗り越え最高値更新をしている銘柄も多くあった。
そこから考えると、銘柄選択自体は悪くなく、入金して脳死で買って放置すればそれなりのパフォーマンスが得られそうだということ、もう少し欲を言えば、タイミングが割とパフォーマンスを左右することが分かった。
どうやらうまい人はタイミングを見極められるらしい。が、何をもって判断しているのかまではまだわからない。色々な角度から判断して勝利の確度を上げていく作業なのだろうが、時間と脳みそがない自分にはこのレベルが限度なのかもしれない。
長らく他人との比較癖がついてしまっていて、悔しいより羨ましい感情が湧いてくることがある。ただ、自分軸を見失うことだけはしたくないので納得いく自分を構築していく必要がありそうだ。
さて、話は変わり今年一番印象深かった銘柄を一つ。6099エランだ。
ずいぶん前から知ってはいたものの、大して調べずにいたが、2021年ぐらいから目に留まり調べ始めた。それから下落基調になり本格的に調査して買い始めた。
買い始め後もずるずる買い下がってナンピンを続けていたがこの度反発によりようやく含み益になった。
ここまで自信が持てたのはいくつか理由がある。
①今までは単なるコロナ→入院増期待で上がっていたため業績の問題で下がっていたわけでないと理解できた(実際入院増したわけではない)
②コロナによる営業活動の減速から回復することで今後も十分な業績が得られると判断できた
③営業利益は新製品(衣類)を出したことで2,3年の間は増益幅が減速することが分かった
④機関が売りまくっていたことから、さらに売りを呼んでいた
その他色々調べたが、以上からタイミングを分け、買えるだけ買った。
決算ごとに下がっていたのが、4、5回ぐらい耐えたところで一気に判断が変わった。
今後はインド進出、国内は在宅医療向け、電子カルテ導入など、細かいお困りごとを解決して顧客にベッタリな営業活動を続けていってほしい。
時間の「速度」は速くなってないか
2021年末からずっと仄かに悪かった体調は快方に向かい、「調子悪かった時ってどんな感じだったっけ」といった感覚になってきた。
ライフワークの投資はメンテナンスと定期購入は相変わらず続けており、紆余曲折がありながらも着実に成果が実るものもあれば歯ぎしりをしたくなるような辛い結果のものもある。そのすべてが自身の責任によるものなので、それはそれで受け入れている。
仕事といえば、順調に年を取ったせいで色々やることの種類が増えてきており、こちらも短期的視点と長期的視点を持って取り組む必要性を感じている。SNSでは仕事辞めたいだの嫌いだの、税金や社会保障やあれこれ毎日バズっていているがどれもいまいちピンとくるものはない。あまりに平和すぎて危機感がなく、地団駄を踏んだガキのような振る舞いにしか見えない。
自戒として言うが、自分がコントロールできるものに可能な限り注力しなければ人生は好転しないと感じる。常日頃政治がどうだと騒いでいる連中は、自分が幸せすぎてコントロールできないところに目が行っているか、視野が狭すぎるのだろう。自分にできることはまだあるはずだ。
とはいえ、自分がコントロールできない部分についてはストレスがすごくたまる。それはわかる。知らなければ良かったものの、知ってしまったことがいけないのだ。知ったが理解できない、しようとしない人間が多すぎる。人類にインターネットは早すぎたのかもしれない。
情報化社会と言われ続けて結構経つ。文字通り世界中の情勢が刻一刻と知らされる。今日も寝て、何気なく朝目が覚めるそういった気が付かない「普通」がいかに大切で貴いものか、今一度思い起こすべきと感じる。
年齢を実感してきて
株価が乱高下しているとき、それは「将来に対する不確かさ」によって売られたりするらしい。要するによくわからん状態だから株なんてリスク資産持ってられねぇ!という民衆の心理が表現されていると考えることができる。
ところで話は変わるが、昨年末から今年初めにかけて自分の体調が芳しくない。健康診断も問題ないし、精密検査も一部してみたが結果は問題なし。しかし食が細くなったりして体重がだいぶ落ちている。確かに30代も半ばを過ぎ、初老の仲間入りを果たそうとしていることからも何かしら心身に不調をきたすことは想定内である。
不安感があるとはいえ、多少増えていた体重が減ったことは悪いことではないし、このまま体調が戻れば問題ないわけである。そう思うことにした。
こういった自身の体調不良から、即死の確率がだんだん上昇する年齢に差し掛かっていると感じ、将来に対する不安要素を可能な限り取り除きたいと思った。
思い起こせば2016年から投資を始めたのも将来に対する不安(≒金)を減らしたいとのことでスタートしたのだ。コロナ真っ只中の時にはエンディングノートも書いた。そうなってくると、金以外にも不安は可能な限り取り除きたくなるものである。
そう、心身の健康についてである。
自身については食を見直し、生活リズム、睡眠など基本的なことを少しづつ可能な範囲で変えようとしている。そのうち運動も再開し、長期的に健康な体を維持できるようにするつもりだ。趣味的にやってみたい事柄もいくつかある。
一方で嫁の方はそういった考えに乏しい。好きなものを適当に食べ、夜更かしをし、運動もほぼせず、仕事はしていない専業主婦。過去のつらい経験から働くことに抵抗ができたこととか、自信を失ってしまっていることとか、色々あるのはわかっているつもりだ。働けとは言わない。せめて自身の健康には気を付けてほしい。
近い将来俺は死んでしまうかもしれない。いつ死ぬかもわからない。だからいざそうなった時生きていけるように今から自信を取り戻してほしい。将来に対する不安を取り除いてほしい。あまりに楽観的過ぎて逆に俺が不安でストレスがたまりつつある。
元は他人だし、自分が死んでしまえば知ったこっちゃない、勝手にすればいいという人もいるだろう。だが俺にはそんな冷たい考えにはなれない。家族じゃないか。
じっくりゆっくり、一緒に健康に向かって歩いて行こうと思っている。
下落時には色々振り返ることにした
2022年に入る少し前ぐらいからずーっと下落基調のMyPF。
少しづつ入れ替えたりしてるけど大して変わってない気がする。
加えた銘柄の雑感を記しておく。
・TROW
退職金の運用がAUMのメイン(6割強ぐらいだったかな)なので多少の資金の流出があっても耐えられるはず。たしか連続増配36年ぐらいで、経営者が変わってもそれなりに不況を乗り切って来ていることから事業方針自体が固く、今後も十分期待できると判断。4%の配当金にも魅力的。景気拡大期には一気に上がる傾向があるので、今のうちに買い集めておきたい。
・DPZ
世界のピザ屋。金かりまくって店作りまくって海外展開しまくってIT駆使して効率化して・・・って今後もそれなりに拡大していくと思う。既存店売上高が伸びていくかに注視していく。
・BR
株式会社のサポート屋さん?ここぐらいしか事業として成立しないのでは?というぐらいニッチなのでモートは充分。少しづつ事業拡大して年率10%ぐらいで増配続けられそうなので買った。
・GOOG
説明不要。YouTubeとか検索事業を基盤にガンガン金稼いでバンバン投資して「新しい」を作っている。新しいを作るには金の人もかかるので横綱相撲を取ることができると判断。IPOから期待されまくってそんなに株価は伸びていないが配当金を出し始めて自社株買いをガンガンし始めたらまた違ってくると思うので少し早いかもしれないが摘まみ始めたが1株が高すぎて摘まみづらい。
本格的にベアマーケットになってきて、レバナスハイグロウェイ勢がいなくなってきて静かになってきている。Twitterをやっていて生の雰囲気が感じられてよかったと思う。自身のTLには騒いだりどうこうしたりという人は見当たらない。
S&P500が-20%でNASDAQが-30%ぐらいだろうか?それぐらい5年に1回ぐらいあるだろう。投資をしていれば何度か会う下落なので、こういう時にどう日々をやり過ごすか、どう過ごしていれば今後に役に立つかを考えたいものである。
個人的には変化なく、淡々と定期的に買い進めて株数に目をやりながら過ごしていけばいいと考えている。評価額は減っても株数は減らない。
こういう時に歴史的名著を再読し自身の現在の精神状態や感覚と照らし合わせてみると、意外と前回と違った部分に目が行くことに気が付く。
そうやって知識を経験を自身の血肉としていくしかないのである。
金融緩和からの緊縮、戦争、パンデミックのロックダウンなどの世界情勢が同時に発生することなど、生きている数十年の間に何度と起こるものではない。
こういった経験を大切にしたいと思う。
半年前との比較をしてみてその感想
↑ 左が2022/4 右が2021/11ごろ
半年前、たまたま記録を残していたので見てみたら、この時期が含み益率が最高だった。
諸問題から株価は今後落ちていくだろうとの予測から、少しづつ現金余力を増やしていった。流動性の低い現金もかき集めて下落に備えた。
準備が整いつつあった年明けには株式市場には不穏な空気が流れ始めて、インフルエンサー()やレバナス民()といった調子のいい時だけ出てくる輩の声が少しづつ減っていったのを感じた。ずっと赤字のハイグロ株を叫んで、自分にとって都合のいい情報ばかり見てウェイしてるやつが見えなくなった時から少しづつ入金をしていった。
入金の結果として報われているかはわからないが、多少PFにも彩りがでてきたように感じる。
唐突ではあるが、今年のテーマは「好配当株を集める」としている。
定義はないが、下記のことについて条件を満たしそうな株を買うこととした。
・ワイドモートであること(株を買うための基本条件)
・長期的に安定して増配(自社株買い)が期待できる
・配当性向がそこまで高くないこと(特に明確な基準はない)
・増配率は2桁%あると好ましい(少なくとも賃金よりは上がってほしい)
こういった着眼点で下落中に新規銘柄を追加したり、既存保有銘柄を少しづつ買い増ししたりしている。
現在は準備した金額の7割以上を消費してしまったことと、多少市場が回復していることからスポット買いを中止し、定期購入のみに切り替えている。
逆イールドがだなんだとか言われているが正直よくわからないので、長期的に利益を稼ぎながら株主に還元をするような銘柄に少しづつ賭けていくことが、自分の生存戦略の一つと信じて続けていこうと思う。
今のPFの雑感
・MSCI
ワイドモートでキャッシュジャブジャブに稼いでる。
CEOが変わったらどうなるのかがちょっと心配な気がする。
ほっといても何とかなりそう
・TMO
身近な銘柄として最強そうだった。
買収が多いものの、シナジーを十分に発揮していると思う。
PPDを買収してからさらにブーストしそうな予感がしているが果たして・・・
・ZTS/IDXX
動物向けの医薬品と診断ならここしかない
コンパニオンアニマル市場は年々市場が拡大し続けている状態がずっと続いているが、そのトレンドが弱まったときにどうなるか。
ただ現状その予感は感じない。
・ADBE
画像編集とか動画編集ならここだし、メタバースやらにも絡んできそう。
メディアの編集は誰かが一生しそう。
支払いにも手を出したけど、どういうつもりなんだろうか。
個人的には余計なことはしないでほしいと思ってしまうが、賢いからきっと何かにつなげるつもりなのだろう
・CHWY
ペットECで顧客の心をガッシリつかんでいる。
しかしどこかで裏切りが発生するといっきにだめになりそうだが果たして。
AMZNみたいにECから色々な事業に発展できそうな感じがしている。
・INTU
税務関係のサポートは一生もの。
税制は刻々と変化する。
一気に上がりすぎて買い増しのタイミングを失ってしまった。
・FICO
最近BNPL系に押されているようで若干株価が痛んでいる。
ライセンス→サブスクへの切り替えタイミングであり、チャンスであると個人的には考えている。
何十年もスコアリングしてきて、幾度となく他社のスコアを蹴散らしてきている。
今回も何とかするだろう。
・ODFL
平凡でつまらないが一番リターンを生んでくれるのではと期待している銘柄。
効率よく荷物を運ぶことに全精力を注ぎこんでいる。
景気拡大期にシェアを奪える。フライホイール効果。
・COST
中国での出店がうまく行くか、期待。
既存店も毎月のように売り上げ伸ばして、いったい何を買っているんだ??
これがいつまで続くのか、はたまたWMTのようにどこかで低成長になるのか。
それはいつなのか。
・CPRT
地味だけどジリジリ業績伸ばしてる
今後もジャンク品で修理したりするし、なんならEVシフトで内燃機関部品が高騰したりするかも。
EVになって事故が減るとか言われてるけど、価格が上昇するかもしれないし、オークションだからそこはうまくやれるはず。
修理する文化がなくなれば終わる気がするが。。。
・SHW
買収やらでうまく効率化するし、壁の塗り替えのような定期的な需要もある。
・SPGI/MCO
金融情報は買収していい感じに効率化してシナジー生んでいくでしょ。
また買収の話が出たりして軟調になりそうなら一気に買い増せばいい。
・LW
イモは世界でみんな食う
効率的にイモ、作ってくれよな
・POOL
アメリカ人、家にプール持ちすぎ。
日本では考えられないけど、自宅プールが一つのステータスな気がする。
コロナ明けでもメンテナンスは必要だし、今まで閉鎖してた施設の再開向けにメンテ需要あるし、南への住宅の移動も止まらないのでまだまだいけそう。
小ぶりな業者の買収もこっそり続けているし、まだまだいけるやろ
・CTAS
作業着レンタルとかファシリティサービスは分野広げやすそうだから、必要とされればまだまだいけそう。
でかい会社ほどキャッシュ生みやすく効率よく展開できる。
今後も長期で期待だから買い増したい
・DOCS
エムスリーっぽくなるのかな。正直モートがよくわからない。
だが、買い逃しで悲しい思いをしたくないので買い増ししていく。
現状で利益が出ているから、マネタイズの方法を考え出せればガンガン稼げそう。
医者を何かに登録させてマネタイズは簡単にまねされそうな気がするので、スピード感をよく稼いでいってほしい。
どこも楽観的に考えているけど10年後はどうなってるのかな。